※ 盗賊ギルド関連のクエストのプレイ記ぽいものです。冗長や省略が多々あります。
バトル・ボーン家に戻った私の報告を聞いたオルフリッドは薄笑いを浮かべてこう返してきた。
「アーンだと?そんな奴は知らんな」
まったく・・・食えない親父だ。
新しい身分になった"奴"はアーンではないし、そんな名前の人間はここにはいないという事らしい。
「どうやら仕事を果たしたようだな。報酬を受け取れ」
さすがに報酬まですっとぼけるつもりは無いらしい。まあ、そんな事をすればどうなるかは分かっているだろうけど。
「それと、デルビンに伝えてくれ。私があいつを支え、これからホワイトランでの事は面倒を見るとな」
差し出された金貨の入った袋を受け取ったとき、オルフリッドの態度がはじめて会った時よりも心なしか穏やかになっていることに気付いた。
なるほど、この親父はこういう性格か。アーンの事をとぼけたのも彼なりのジョークなんだろう。
リフテンに帰った私はデルビン爺さんに事の次第を報告した。
「オルフリッドからもう感謝の言葉が送られてきた。どうやら彼が新しく得た身分のおかげで、親友のアーンが間もなく釈放されるようだ」
デルビン爺さんはハチミツ酒を傾けながらバトル・ボーンから送られてきた手紙を上機嫌そうにひらひらと見せ付けてきた。
「バトル・ボーンは盗賊ギルドを全面的に支援すると約束てくれたぞ。お前のおかげで、飛躍的に勢力が広がっている。商人がまたひとり、フラゴンの周辺に移ってきたところだ。
お前には生まれ持っての才能がある。そんな才能の持ち主は今まで見た事がない」
普段はそんな事言わないのに・・・今日は相当にハチミツ酒がすすんでいるみたいだ。
ラグド・フラゴンのほのかに明るいろうそくの光の中ですら判別できるくらいにデルビン爺さんの顔が赤くなっている。
でも、褒められるのは悪い気はしないわね。たとえ相手が酔っぱらいでも。
「ただ掟だけは忘れるな・・・クリーンに、そして目立たずだ。先はまだまだ長い・・・・・・今までよりも、はるかに長い道のりだ」
デルビン爺さんはもう、私に話しているのか独り言なのかも判然としない様子でさらにハチミツ酒を傾けていた。
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