2016年6月13日月曜日

似非プレイ記 盗賊ギルド その5 サマーセット・シャドウズ

※ 盗賊ギルド関連のクエストのプレイ記ぽいものです。冗長や省略が多々あります。





 ニラナイの言ったとおりサマーセット・シャドウズはアターリング・ヒルズ洞窟に潜んでいた。
 山賊や野盗とはちがう盗賊の装備に身を固めた彼らだが、洞窟には易々と忍び込めた。
 彼らは盗賊としてたいした腕はないのだろう、死体を漁ることだけが能のハイエナって事か。
 いざとなれば命のやり取りもやむなしと覚悟してきたが杞憂だったみたいね。

 ブリニョルフがくれた透明薬も使い、私は誰にも見付からずに洞窟の奥のリンウェのいる部屋までたどり着いた。

 リンウェも所詮はハイエナの一人にすぎない。
 私の腕でもリンウェの懐からフョトリの遺品の銀ロケットをスリ盗るのは難しくなかった。

 死体から盗むしか能のない盗賊が自分の懐から物を盗まれるという生き恥を晒して、それでもこのスカイリムで盗賊を続けたいなら好きにすればいい。
 顧客や盗品の買取先が見付かれば山賊よりちょっとマシなくらいの生活はできるだろうよ。
 さて、私はもうひと仕事して帰るとしましょう。

「このロケットを見るのは辛い。またフョトリのことを思い出してしまうからね。だが、これが手元に戻ったのはなによりだ。」
 トルステンは、しばらく眺めた手の中の銀ロケットを懐にしまい込むと静かにそう言った。
 私は何も言わずに彼の次の言葉を待った。
「デルビンに伝えてくれ。もしまだ盗賊ギルドがウィンドヘルムでこちらの協力を必要としているなら手を貸すにやぶさかでないと」
 私は小さく頷くと彼に背を向けて歩き出した。「ありがとう」と小さく聞こえたような気がした。


「なんだ、帰ってたのか。デルビンがお前の帰りを待ちわびてたぞ・・・って怪我をしているじゃないか!」
 貯水池に腰掛けていた私の背中を見てルーンが話しかけてきた。

「そうか、奴らの旗に火をつけた時に気付かれてしまったのか」
 まったく、私もまだまだ未熟ね。
「だが、任務はちゃんと果たしたんだろう?一人で競合ギルドの鼻を明かすなんて大した奴だよ、お前は」
 そう言ってくれると助かる。
 さて、それじゃあデルビン爺さんに報告してくるわ。

 デルビン爺さんはいつも通りラグド・フラゴンでハチミツ酒をあおっていた。
「ずいぶん遅かったな。トルステンからの連絡の方が先にきたぞ」
 この爺さん、いつもここで酒を飲んでるだけかと思いきや独自のルートから常に最新の情報を手に入れているから侮れない。
「トルステンはお前の働きに大層満足している。この瞬間にもウィンドヘルムのギルドが再建できるように下準備を整えているところだ」
 私からの報告は必要ないんじゃないかと時折思う。
「あの旗を燃やしたのもダメ押しになった。我々を軽く扱ってはいけない存在だとサマーセット・シャドウズにはっきりと知らしめられたはずだ」

「商人をフラゴンのすぐ外に移ってこさせた。クモの巣を振り払って活動を再開できるのがうれしいよ。この調子で任務をこなしていけば、昔のような活気が取り戻せて金もどんどん入ってくるさ」
 やれやれ、デルビン爺さんは気が早いね。とはいえ、皆の顔が少し明るくなったように見えると背中の傷の痛みが少し和らいだように思えた。

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