2017年6月27日火曜日

似非プレイ記 盗賊ギルド20 希望の兆し

※ 盗賊ギルド関連のクエストのプレイ記ぽいものです。冗長や省略が多々あります。




 マルカルスに戻りエンドンに銀の金型を渡すと、これ以上ないってくらいの上機嫌な声をあげた。
「これで盗賊ギルドがこの街に戻ってきたいい宣伝になったはずだ。デルビンには、この辺りで適切な人材を動かしてほしかったら、いつでも力になると伝えてくれ。
 不法に入手した物品を売りたいなら、こちらで買い取ってやることもできる。そのくらいはお安いご用だ」
 そう言うとエンドンは銀の金型を大事そうに持って出て行った。金型が戻って一刻も早く次の仕事に取り掛かりたいのだろう。
 私も盗賊ギルドに戻ってデルビン爺さんに仕事の結果を報告したら、また別の仕事に取り掛かろう。


「商品を取り戻すことができて、エンドンは喜んでいるそうだ」
 盗賊ギルドに戻るとデルビン爺さんが唇の端を上げて迎えてくれた。
「彼はマルカルスの有力な協力者だ。ギルドが西の地で足場を取り戻すのに一役買ってくれるだろう。
 ギルドは最盛期の勢いを取り戻した。お前に感謝しないとな。暗い時代を過ごしてきたが、今では遠い昔のようだ」
 そこまで喋ると急に真面目な顔になり声のトーンを一段落とした。
「今から言うことは二度と言わないから、よく聞いておけ。もしお前が誰かにこの話をしても、私は否定するからな」
 私が静かに頷いたのを確認すると彼はこう言った。
「ギルドを歩くときは堂々と顔を上げて通るがいい。個々の盗賊でお前の右に出るものはいないんだから」


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