2017年3月22日水曜日

似非プレイ記 盗賊ギルド13 デインティ・スロード号

※ 盗賊ギルド関連のクエストのプレイ記ぽいものです。冗長や省略が多々あります。




 ソリチュードの北西、灯台近くの入り江にデインティ・スロード号は泊まっていた。
 船の甲板には船員ともごろつきとも判然としない男たちがうろついている。船長は今は下船していて船の中にはいないという事だったが、船員の大半は船に残っているようだ。

 さすがに日中に忍び込むのは得策ではないと考え、暗くなるのを待って船に侵入した。 甲板には堂々とスクゥーマの瓶が置いてあり海賊船ではないものの真っ当な船ではないことが推察できる。船員に見つかれば問答無用で切りかかってくるだろう。

 なんて心配するほどもなく誰にも見つかることもなく易々と船長室に忍び込みバルモラ・ブルーを船長の手荷物の中に紛れ込ませることができた。
 所詮はスクゥーマ中毒のごろつき共という事か、自分たちの船に誰かが忍び込むなんて考えも及ばないのかもしれない。これなら暗くなるまで待つ必要はなかったかもね。
 もちろん、こんなに簡単に忍び込んで仕事を済ませることができたのは私の腕があっての事。自惚れる気はないけど確かな事実よ。


 依頼は終わらせたわ。
 次の日の朝早く、ブルーパレスに出仕する前のエリクールをつかまえてそう言うと彼は満足げにこう言った。
「ああ、知ってる。ヴォルフ船長は今頃、監獄に向かっているはずだ。」
 随分と仕事がはやいわね。おそらく昨夜のうちに部下に指示を出していたのだろう。
 しかし私が報告に来る前に指示を出せるという事は、私に気付かれずに私とデインティ・スロード号を見張っていたのか。随分と優秀な部下がいるようだ。
「仕事は終わった。これはお前の努力に対する感謝のしるしだ。おっと、デルビンによろしくな。必要ならソリチュードでどんな店も喜んで再開すると伝えてくれ。」
 私に依頼料を渡すとエリクールはブルーパレスへと出向いて行った。収監されたヴォルフ船長の顔を拝みにいくんだろう。


 盗賊ギルドに戻るとデルビン爺さんは、この上ないくらいの上機嫌な笑顔で出迎えてくれた。
「エリクールはヴォルフ船長が足かせをはめたまま残りの人生を送ると伝えてきた。それより最大の収穫は、ソリチュードへの出入りと活動の再開を彼が約束してくれた事だ」
 スカイリムの首都であるソリチュードに"つなぎ"ができた事は盗賊ギルドにとってこの上ない躍進をもたらすはずだ。デルビン爺さんの笑顔も納得だ。
「今度の成功でギルドにさらなる強さがもたらされた。商人がもうひとり、それからギルドに新人がやってきたぞ」
 へえ、新人がね。
「なるべくして盗賊になったという感じだな。ここだけの話、ヴェックスも感心していたぞ。たいしたもんだ」
 え?ヴェックス姐さんが?それホント?すごくうれしい!
 ヴェックス姐さんといえば盗賊ギルド一の凄腕の盗賊で、私も開錠術を教えてもらったり仕事をまわしてもらったり色々と面倒を見てもらっている。とても尊敬している女性だ。
 ただとても口が悪くて「仕事の山は放っといても勝手に片付いちゃくれないぞ」とか「一日中その辺をぶらぶらしてるつもりかよ」とか大抵は厳しい言葉ばかりしかかけてはくれない。
 その彼女が私の仕事ぶりを認めてくれるなんて素直にうれしい。

 嬉々としてヴェックス姐さんに仕事の報告に行ったけど、姐さんは相変わらずの様子だった。
 う~ん…やっぱり面と向かっては褒めてはくれないか……。

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