2014年6月14日土曜日

ウルフリックはスパイか・・・?

テンバさん噂の暗黒舞踏の図

それはそれとして今回はウルフリックがサルモールのスパイではないかという疑惑について書きたいと思います。





参考にさせていただいたサイト様(敬称略)
UESP
Xbox360/PlayStation3「The Elder Scrolls V:SKYRIM」日本語版wiki
SkyrimLibrary
goo辞書
Weblio


 え~~~適当に進めているセーブデータが無かったので途中にはさむ画像がございません。
 メインクエは初回プレイでやったのみ、内戦クエは1度も進めていないというウルフリックと殆ど接点の無い状態で書いている事をご了承ください。
 あと、私は英語は全然できないので翻訳や解釈が間違っている可能性が多々ある事もご了承ください。


 さて、ウルフリックのスパイ疑惑の元となっているのがサルモール大使館で手に入れることができる「サルモール調査:ウルフリック」という調査書です。
 内容はSkyrimLibraryさんでご確認ください。

 ステータス:スパイ(非協力的) と書かれています。
うん、じゃあスパイだね!……で終われば簡単な話ですが、これは誤訳という話をいたる所で目にします。
 誤訳だというのなら原文を見るしかありませんね。

ttp://www.uesp.net/wiki/Skyrim:Thalmor_Dossier:_Ulfric_Stormcloak
UESPのページですが直リンしていいのか分からなかったので各自コピペでご覧ください。

 Status: Asset (uncooperative)と書かれていますね……スパイならSPYじゃないの?もしくはエージェント(Agent)じゃないの?

 とりあえずAssetを辞書で調べてみましょうか。
 有用なもの、資産、財産、遺産、情報提供者などの意味はありますが……スパイって意味は見付かりませんね。スラングでそういう意味合いを持つことがあるのかも知れませんが、そこまでは調べようが無いからなあ…。


 サルモール調査の本文中にも Asset という単語は出てきます。
Under interrogation, we learned of his potential value (son of the Jarl of Windhelm) and he was assigned as an asset to the interrogator, who is now First Emissary Elenwen.
この部分ですね。

 前半部分は「尋問中に彼の潜在的価値(ウィンドヘルム首長の息子)が分かった」という事で間違いないでしょう。
 問題は後半部分、he was assigned as an asset to the interrogator の解釈でしょう。

 assignの意味は、割り当てる、選任する、任命する、指定する、などですね。
単語の意味は分かってもどれが適当か……グラマーをちゃんと勉強しとけばよかったなあ…。

 文法が分からないなら前後の状況で推測してみましょう。
この後に続く文章は、「尋問でウルフリックから聞き出した情報が、帝都陥落において重要だったと思い込まされて解放された(実際はウルフリックが喋る前に帝都は陥落した)」(※かなり意訳)となっています。

 つまり he was assigned as an asset to the interrogator の時はウルフリックは捕まってて尋問中であった、と。
 そしてウルフリックが帝都の情報を喋ったのは帝都が陥落した後である、と。

 これはスパイと訳すのはかなり無理があるような気がしますね。
 "尋問官にとって帝都(帝国軍)の情報を引き出す為の重要な人物という役割を割り当てられた。"というような意味じゃないかなと思います。

 少なくともウルフリックがそれを承諾したという意味はないように思えます。
 承諾していたならば「お前の情報のおかげで帝都陥落がスムーズだったわー」なんて騙す必要性が感じられません。

 ウルフリックが第一次戦争のどのタイミングで捕まってどのくらいの期間を捕虜として過ごしたか分かりませんが(第一次戦争は 4E 171年に始まって 4E 174年に帝都は陥落しています。)戦争中に(スパイとして)自陣に帰ってからサルモールに情報を流していたという事はないと思います。


 他にも Asset という単語が使われている部分があります。
After the war, contact was established and he has proven his worth as an asset.
 前半は「(サルモールは)戦争の後にウルフリックに接触した」という文ですね。
 そしてまた後半部分が問題です。

 この後に続く文章は「いわゆるマルカルス事件はサルモールのスカイリムへの戦略的目標として重要だったが、ウルフリックが直接接触に非協力的になる結果になった」(※かなり意訳)です。

 はっきりと分かるのは、マルカルス事件以降ウルフリックはサルモールと縁を切ったという事だけでしょうかね。
  そりゃフォースウォーンからマルカルスを奪い返したらサルモールが横槍入れて帝国に逮捕されたなんて事があったら縁を切りますわな。

 問題は、サルモールが接触した後にウルフリックがマルカルス事件を起こした。という事をどう解釈するかです。
 サルモールのスパイとしてマルカルス事件を起こしたのでしょうか?それともサルモールに騙されて(そそのかされて)てマルカルス事件を起こしたのでしょうか?サルモールの接触とは関係なく自分の判断でマルカルス事件を起こしたのでしょうか?

 マルカルス事件とは、第一次戦争中に帝国とアルドメリ自治領(サルモール)が争っている隙にフォースウォーンがリーチ地方を占領していたものをウルフリックが奪い返し、その見返りとして帝国にタロス崇拝の自由を要求。
 帝国はこれを認めたが、アルドメリ自治領の知るところとなり帝国はアルドメリ自治領と再び戦争をするかウルフリックを逮捕(タロス崇拝の取り締まり)をするかの選択でウルフリックと部下達の逮捕を選択する。(かなり要約)という一連の出来事です。

 マルカルス事件を起こしたと書きましたが、後半部分はウルフリックの意図とは外れていたのでしょう。
 理由としては「マルカルス事件以降サルモールと接触しなくなった」「メインクエの一時休戦の条件でまず先にマルカルスの譲渡を要求した」あたりですね。

 まあ、ここら辺は判然としない感じです。
 私の想像では、サルモールに騙されてマルカルスに攻め入ったと思っています。
 騙された(思い込まされた)前例があるので。


 もう一箇所 but in general the asset should be considered dormant. という文があります。
 この文はサルモール側の都合として書かれているのでウルフリックがスパイであったかどうかを判断するという視点としてはあまり重要ではないと思います。
  というか、この調査書自体がサルモールの誰か(有能な人物だとは思いますが)の判断で書かれているので事実と若干の齟齬がある可能性も否定できないんですよね。


 いつも通りとりとめの無い文になったので今日はこの辺で。

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