2014年11月16日日曜日

遅くなった埋葬の話

みんな大好きシセロと最初に会う事になる(かもしれない)クエストです。




 あるところに死をとてもおそれている老人がいた。
その土地は土葬の風習があったのだが、この老人が亡くなる直前
もしも土葬された後に自分が蘇ったら助かる術がないから、自分の棺おけのなかに

電話を引いてくれという遺言を残して亡くなった。
しばらくすると突然家に引いた電話に頻繁に電話がかかってくる
取ってみても「あ、、、う、、、、」などのうめき声のようなもので
間違え電話か、いたずら電話かと思い、老人の家族も放置していたのだが
それから少しして、老人の孫が「これはおじいちゃんの声だ。おじいちゃんが
生き返ったんだ」と言い出すが、家族はそんなバカな話があるかと
取り合わなかったのだが、孫が毎日毎日同じ事を言うので
家族も折れて、老人の埋葬された棺おけを開ける事にした
すると棺おけの蓋が爪でガリガリに引っかかれて、苦悶の表情を浮かべ
絶命している老人の死体があった。


 この話(というかコピペ)をご覧になった事のある方も多いかと思いますが、この話はエドガー・アラン・ポーの短編小説『早すぎた埋葬』が元になっています。
 原題は『The Premature Burial』で、クエスト"遅くなった埋葬"の原題"Delayed Burial"は早すぎた埋葬を元にタイトルを付けられたのであろうという事が想像できます。

 生きたまま埋葬される恐怖というものを書いたのが『早すぎた埋葬』、墓所から聞こえし者へ語りかけてくる夜母の"遅くなった埋葬"というジョークなのでしょう。


 タムリエルもほとんどが土葬や墓所への安置が慣習の様なので"生きたまま埋葬される"という事に対する恐怖や民間伝承的なものがあるのかもしれません。
(火葬は火葬で"生きたまま焼かれる"みたいなアレがありますが)

 前作オブリビオンではフランソワ・モティエール(アマウンドの先祖という説がある人)が慣習を逆手にとって借金取りから逃れるために死を偽装して墓所から生還していますね。

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