2015年12月31日木曜日

流れ着く英雄

いつもの適当でっちあげ話でございます。




 TESシリーズの伝統として主人公は囚人としてゲームが始まるというものがあります。
 製作者側の意図としては"なるべく無個性で主人公キャラクターを配置する事でプレイヤーが様々な個性を付けやすい状況を作る"といった感じではなかろうかと予想されます。
 要するにロールプレイしやすいようにという訳です。
 とはいえ好き勝手にロールプレイできるという幅にも限度がありまして、基本的には余所者として扱われます。(CKでいじって云々すれば別ですが)
 これはプレイヤーが「専門用語が多すぎて分からん!」とか「人名か組織名か地名か判然としない!」などと思いながらNPCと関わりあいながら、この世界を理解していきこの世界の住人になっていく様を"余所者扱いから徐々に仲間として迎え入れられていく"事でシンクロしやすくしているのではないでしょうか。
 それと、世界観の説明をPCに対して行う、所謂"説明ゼリフ"をなるべく自然に見せる為でもあると思います。

 という前置きは置いといて、この"余所者扱い"と"異人来訪"とこじつけていつもの様に書いてみようと思います。

 来訪者が流れ着いた先で英雄的行為を行うという神話逸話は世界各地に少なからずあります。
 スサノオは出雲で八岐大蛇を倒しペルセウスはセリーポス島でゴルゴーンの首をとるなど、さらに言えば各地を漂流するヘラクレスやイアソンやユリシーズなども来訪者と言えます。
 もっと分かりやすい例を挙げるなら「桃太郎」があるかと思います。
 川から流れてきた桃から生まれた、いわば出自不明の来訪者が成長して英雄的行為(鬼退治)をするという典型的な物語です。

 このような中二いやその…典型的な設定は現代の創作でも使用され、北斗の拳のように正統派の英雄として描かれたり、あるいはドラゴンボールのように主人公自身も出自を知らないように描かれたり、あるいはるろうに剣心のように出自を隠して(読者にも隠している場合も)描かれたりしています。

 このように来訪者が特別な力を持つ存在として描かれるのは"主人公だから"と言ってしまえばそれまでですが、来訪者には"異界から来た者"という意味合いも持たせられているからです。
(または異界を旅してきて特別な力や物を授かってきたというケースもあります)

 TESシリーズの主人公も出自不明の来訪者として自身の過去を知るものは誰もいない状況で物語が始まり英雄的行為をしたりしなかったりする訳ですが、今作スカイリムではドラゴンボーンという分かりやすく特別な力が与えられています。
 それ以外にも権力者的な人物からなんとなく見初められたりと特別な人物といった風にゲームは進んでいきます。
 とはいえ、ドラゴンボーンとして世界を救うも一介の冒険者として旅をするもプレイヤーの自由です。
 自分のやりたいようにクエストを進めたり放置したりするプレイで楽しむのがいいんじゃないでしょうか。

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